社長が築き上げた会社のDNAを承継する

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磯村 崇


大学卒業後、会計事務所・M&A専門会社(現在、東証1部上場)を経て、平成20年株式会社コスモスコンサルティングに入社。

「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の話に真摯に耳を傾け、企業の発展と存続のため、社長と後継者の真の気持ちに重きを置いた事業承継対策・勇退のサポートに取り組んでいる。

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事業承継は、会社の頭脳である社長が会社から引退し、後継者に事業をバトンタッチをすることです。会社にとっては、司令塔が入れ替わる一大事件です。

社長が意識するしないにかかわらず、みながその決断を密かに見守っています。

だからこそ、それなりの時間と労力をかけて、事業承継に取り組まなければなりません。しかし、残念なことに多くの社長がその決断を先送りしているのが実情です。

反対に、追い詰められて決断を焦るあまり、オーナー社長が安易に後継者を定めてしまい、想定外の落とし穴にはまってしまうケースも少なくありません。

事業承継は、多くの利害関係者の仕事や生活に影響を与えることだけに、急ぎながらも慎重に進めていく必要があるのです。

会社のDNA

中小企業の多くは、オーナー社長が経営の舵取りを行なっています。

現在にいたるまで、事業を成長させてきたのは、他でもない社長のおかげです。善かれ悪しかれ、社長の感性は会社のDNAとして確実に社内に浸透しています。

社長と後継者が、会社のDNAも含めた事業の仕組みをきちんと理解していないと、事業をうまく引き継ぐことはできません。

  • 利益の源は何なのか?
  • 顧客は誰か?
  • 従業員のモチベーションを維持する秘訣は?
  • なぜ、この事業を起こそうと思ったのか?
  • どのような世界を実現したいと思っているのか?
  • やり残したことはあるか?

中小企業では、オーナー社長と会社が、密接に絡み合っています。本気で事業を承継したいと願うのであれば、事業に向き合ってきた姿勢(社長の人格、会社の成り立ちから未来予想図など)を、後継者と共有する必要があるのです。

司令塔が変わるときだからこそ、事業に対する社長の根本的な考えを、後継者にしっかりと伝えなければいけません。

 情報共有を妨げる要因

事業承継の現場では、情報共有の重要性を理解しながらも、なかなか実行に移せない社長の苦悩を目の当たりにすることが多くあります。

情報の共有を妨げる要因は、主に2つです。

  1. 親族内承継の場合: コミュニケーション不足
  2. 第三者への承継(M&A)の場合: 情報漏洩のリスク

親族内承継の場合、古いタイプの社長だと、「俺の背中を見ろ!」的な発想で、何も伝えていなかったり、新しいタイプの社長だと、息子の自主性を重んじるあまり、何もしていなかったりと、コミュニケーションが不足しているケースが目立ちます。

一方、第三者へ引き継ぐM&Aのケースだと、違った問題が生じます。

信頼関係を構築できていない第三者へ引き継ぐ場合、情報の開示に二の足を踏む社長も少なくありません。ビジネスモデルや顧客情報を悪用されれば、会社は存続問題に発展してしまうからです。

いずれのケースもよくある話ですが、これらの問題はいくら社長が頭をひねったところで、解決できる類のものではありません。闇雲に時間を費やすのは、あまり合理的なことではありません。

勇ましく退くために

「立つ鳥跡を濁さず」という諺があります。

立ち去る者は、あとが見苦しくないようにすべきであるという意味で、退きぎわが潔いことのたとえとして、使われている言葉です。

どのような名経営者であっても、いつかは会社から身を引く時が訪れます。その時に、利害関係者を意識してもらうために、我々は、「勇退」という言葉を好んで使うようにしています。

  • お客さま
  • 家族
  • 従業員
  • 取引先

これらの会社を支えてくれた利害関係者にとって、納得のいく後継者を指名することが、事業承継を成功へと導くカギとなるからです。そのためのキーワードが勇退です。

勇退を意識すれば、自ずと会社としてやるべきミッション、すなわち会社のDNAを考えることにつながります。会社のDNAを深く理解する後継者であれば、きっと経営資源を有効活用できるに違いありません。

理想的な後継者

息子にしろ、第三者に引き継ぐにしろ、後継者は社長の夢の続きを叶えてくれる人です。

後継者が望むのであれば、可能な限りその要望に応えてあげるのが、社長の筋ではないでしょうか。もちろん、情報漏洩には細心の注意を払うべきです。

事業承継を先延ばしにしてきた理由

実際のところ、忙しい仕事を抱えながら、落ち漏れなく事業承継の検討から実施に至るまで行うことは、かなりシンドい作業です。だからこそ、必要性を感じながらも、事業承継の決断を先延ばしにしてきたのではないでしょうか。

ご自身が築き上げた大切な会社から、幸せに勇退するために、まずは、信頼できるアドバイザーに相談することを強くおすすめします。

経験あるアドバイザーであれば、きっと社長の悩みの原因を炙りだしてくれることでしょう。問題さえ明確になれば、対応は自ずと見えてくるはずです。

社長が、本サイトを訪れたことにより、勇退への第一歩を踏み出すきっかけとなりましたら、これほどうれしいことはありません。

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大学卒業後、会計事務所・M&A専門会社(現在、東証1部上場)を経て、平成20年株式会社コスモスコンサルティングに入社。

「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の話に真摯に耳を傾け、企業の発展と存続のため、社長と後継者の真の気持ちに重きを置いた事業承継対策・勇退のサポートに取り組んでいる。

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