【M&A戦略】失敗を未然に防ぐ企業買収の上手な進め方

【M&A戦略】失敗を未然に防ぐ企業買収の上手な進め方

◆ 企業買収の手順は、”婚活”として捉えるべしっ!!

大きな労力と資金を使ったあげく、思った通りの企業運営ができない、いわゆる”空箱を買う”状態だけは、なんとしても避けたいところです。”失敗しない企業買収”を行うためには、手順が重要になります。

企業買収の手順

  1. 経営戦略に基づき、企業買収の目的を明確にする
  2. M&Aの目的に基づき、対象企業に求める条件を明確にする
  3. 条件を満たした対象企業を選定する

このように見ると少し堅苦しく感じるかもしれませんが、企業買収はそんなに難しいものではありません。ぶっちゃけ、結婚相手を探す”婚活”と一緒です。

❤ 人生の目的と結婚

例えば、結婚するとき、あなたはどのようなことを考えていたでしょうか。おぼろげかもしれませんが、「どのような人生を歩みたいか」頭の中にあったはずです。ライフプランが明確であれば、結婚の目的も浮き彫りになってきます。

女性の場合であれば、いつかは専業主婦として家を支える姿をイメージしているのか、それとも、今後の人生でずっとバリバリ働く姿をイメージしているのか、この違いによって、結婚に求めるモノも随分と変わってくるはずです。前者であれば、生活の安定を求め、後者であれば、仕事も家事も協力し合える関係を求めると思います。

どちらが良くて、どちらが悪いという話ではありません。大事なことは、求める「生き方」によって、「結婚」に求めるモノも変わってくるということです。求める「生き方」によっては、「結婚」は必要ないかもしれません。

この場合、「生き方」は経営ビジョン、「結婚」はM&Aと置き換えられます。つまり、実現したいあるべき姿によって、企業買収の”必要性”は変わるし、企業買収の”目的”も変わるものです。

では、一般的な企業買収の目的は、どのようなものがあるのでしょうか。

1. 企業買収の目的とシナジー

企業買収の目的は、競争力の強化を迅速に行うことにあります。競争力の強化とは、具体的にいうと、経営の効率化製品の高付加価値化新分野への進出などです。買収の目的としては、以下の6つのパターンが挙げられます。

❶ 規模の経済の追求

規模の経済とは、ある製品の生産・販売の規模を拡大することによって、生産・販売にかかわる費用、特に「単位当たり費用」が減少することをいいます。自社と異なる商圏(エリア)や顧客ベースを持っている同業企業を買収することで、間接コストを削減しやすいという特徴があります。

❷ ライバル企業の買収

同業他社と水平統合し、経営を効率化するための買収です。この場合、市場における支配力(価格交渉力など)が強化されれば、会社全体の収益力はそれぞれ合算したものよりも大きくなります。

❸ 商品・サービスの拡充

いわゆる、クロスセリングを目指して行う買収です。クロス・セリングとは、異なる商材(製品・サービス)を取り扱う企業が、互いに相手方の販売チャネルを通じて、自らの商材の販売を拡大することを言います。

❹ 川上・川下への垂直統合

仕入先(川上企業)や販売先(川下企業)を買収することです。効果としては、情報伝達の効率を高めたり、業界内部での支配力や交渉力を強化したり、仕入先・販売先の利益を自社グループ内に取り込むことなどが期待できます。

❺ 周辺分野への進出

市場や商材が重なっているわけではないが、相互補完的な製品構成や、販売市場・生産拠点に関する地域的・技術的な補完性など、両者の経営資源を補完しつつ、事業領域を広げていくために行う買収です。

❻ 新規事業の獲得

現状のビジネスでは今後大きな成長が期待できない場合に、第二、第三の事業の柱を作っていくために、新規事業を買収するケースです。事業上の直接のシナジーはありませんが、経営手法、人材活用、企業文化の導入により相乗効果を生むことができます。

◆ アナジー効果とスタンドアローン問題

シナジーを考えるときには、M&Aによる負の側面(アナジー効果)も考慮しなければなりません。相乗効果を期待して、買収や合併、多角化をしても期待値以下の結果になってしまい、期せずしてアナジー効果となってしまうことがあります。例えば、以下のとおりです。

  • 従業員のモチベーションの低下
  • 顧客離れ
  • 意思決定スピードの低下 など

また、買収対象企業があるグループ会社に属している場合は、スタンドアローン問題についても、十分に考慮しておく必要があります。そのグループから分離独立されることによって、移管される機能と移管されない機能を適切に把握することが重要です。

中小企業は、経営資源に限度があります。だからこそ、企業買収を行う際には、冷静に将来を見通す目が必要になります。

2. 企業買収に求める条件

 

3. 買収企業のピックアップ

 

 

目まぐるしく経営環境が変化する現代において、企業買収は、会社のスピーディーな事業展開と成長の布石のために、必要な投資です。しかし、買収の意思決定を失敗した結果、経営が傾くリスクも内包する諸刃の剣である、ということは念頭に置く必要があります。「M&Aがすべてを解決する」という“M&A神話”を持っている人が、いまだに少なくありません。

買収そのものが目的になってはいけません。買収のプロセスは、あくまでも会社が発展するための手段であり、買収前の目利きと、買収後におけるシナジー効果の創出こそが、真に経営手腕を発揮するべき問題です。

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1. 親族2. 従業員3. 第三者4. 特に決まっていない
Q3. Q1で2と回答した方にお伺いします。買収の目的を以下よりお選びください。
1. 商品・サービスの拡充2. 規模のメリットの追求3. 周辺分野への進出4. 新規事業の獲得5. ライバル企業の買収6. 川上・川下への垂直統合7. その他
Q4. その他関心のある項目がありましたら、以下よりお選びください。
1. 株価評価2. 相続税対策3. コスト削減対策4. 保険の見直し5. 投資株式の見直し
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