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”地球最大の本屋さん”アマゾンドットコムの驚愕の在庫管理方法

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豆腐屋の二代目である父親が廃業し苦労した経験から、事業を継続することの難しさを実感。 会計事務所・M&A専門会社(東証1部上場)を経て、「社長勇退ドットコム」管理人を務める。「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の”おもい”に耳を傾け、会社の”成長”と”発展”のため、勇退のサポートに真摯に取り組んでいる。 ☞ 詳しくはこちらから

iPhoneを使い始めてはや4年。買い物は專らネット経由になってしまった筆者です。溢れる本棚を横目に、「早く全ての本が電子書籍になればいいのに」と思う今日このごろです。

さて今回は、今日のネット通販の基盤を作ったeコマースの巨人「Amazon.comの在庫管理術」を探っていきたいと思います。

この記事は、こんな人におすすめです!
  • 買い物はAmazonと決めている人
  • 新規に会社を立ち上げようと考えている人
  • ロボットや人工知能で自動化を考えている人

社名に込められたロマン

 アマゾンは、はじめからアマゾンではありませんでした。「えっ、何いってんの?このひと」と思われたかもしれませんね。筆者の頭がおかしくなったわけでは、ありませんのでご安心を・・・。

 アマゾンは、元々、Cadabra.com(カタブラ)という名前でスタートしました。しかし、創業者のジェフ・ベゾス氏が、ベンチャー計画を弁護士に話した時に、 「cadaver(死体の意)?」 と聞き返されたため、Amazon.comと改名したそうです。カタブラという名前は、呪文の「アブラカタブラ」から取っていたのですが、さすがに死体と思われたらたまったものではありませんからね。

 アマゾンの名前の由来は、言うまでもありませんが、世界で最大規模の流域面積を持つ南アメリカのアマゾン川にちなんでいます。これは、自らの会社やショップが、”アマゾン川のように広大なシェアを得られるように”との願いを込められています。

 世界一長いナイル川ではなく、流域面積に勝るアマゾン川を選んだあたり、そのこだわりの強さがわかります。今では、本はもちろん、家電や食料品、ベビー用品に至るまで、ありとあらゆるモノをアマゾンで取り扱っています。こう考えると、はじめの志やおもいって重要ですね。

 

amazon-logo ロゴマークを見てみると、AからZに向かって矢印が伸びているのがわかります。これは「a to z」。つまり、「aからzまで何でも揃ってますよ」という意味が込められているのです。ここにも、多くの商品を取り扱っていることを表現しています。ちなみに、黄色の矢印がニッコリ笑っている口のようにも見えることから、”お客さまを幸せにする”という意味もあるようです。

eコマースモデルを構築したジェフ・ベゾスの当初の思惑

Amazon.Jeffrey_Preston_Jorgensen

photo credit: projectdesign

 アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏は、インターネットの黎明期において、どのように成功の算段を弾いたのでしょうか。1990年代、インターネットビジネスの可能性に気づいたベゾス氏は、eコマースに適した品目20点をリストアップしました。そして、ベゾス氏が一番良いと判断したのが、”本”でした。主な選択理由を、7つピックアップしてみました。

ベゾス氏がインターネットビジネスで書籍販売を選択した7つの理由

  1. 模倣品の心配がない: 品質が一定で高額な商品ではないため、購入の際に手軽に利用することができる。
  2. 市場規模が大きい:  他の商品と比べると、圧倒的にラインナップが多い。
  3. ライバルがいない: アマゾン以前からオンライン書店は存在したが、いずれも荒削りだったため、まだまだ新規参入の余地があった。
  4. 業界参入障壁が低い: 大手の取次から本を仕入れることが難しくないため、仕入で苦労することが少ない。
  5. データベースの作成が容易だった: 市販の書籍には、すべてISBN番号(国際標準図書番号)がついているため、データベースが簡単に作れる。
  6. スペースを気にする必要がない: 膨大なデータベースを構築し巨大な倉庫を確保すれば、書名やカテゴリーで書籍を分類・検索・整理できるため、何百万タイトルもの本を取り扱うことができる。
  7. 業界に大きな権力を持った企業がいない: 当時、本の流通業界で一番シェアが大きなバーン&ノーブル社でさえ、12%ほどのシェアしかもっていなかった。

 どれも、理にかなっていますね。「インターネットビジネスが儲かる!」と飛びついているだけじゃないことがよくわかります。ベゾス氏は、このような仮説を元に、ビジネスをどのように組み立てたのでしょうか。続きは、下のボタンをクリッククリック!!

ベゾス氏が掲げた明快なビジョン

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photo credit: Steve Jurvetson via flickr cc

 ベゾス氏は、他社と差別化するために、大量の在庫を保有することの重要性を認識していました。しかし、それは既存の書店でも実現できる戦略であり、お客さまから選んでもらう決定打にはなりえませんでした。ベゾス氏は、熟考に熟考を重ねて、ある一つの方向性に辿り着きました。

 それが、

☑ に合わせて書棚が変化し、すぐに自宅まで本を届ける

 ということです。サイトを、単なるショッピングサイトではなく、”ショッピングコニュニティ”として位置づけたのです。”最高の本に出会ったとき、誰かに知らせたくなる気持ちに応える場”を提供しようと考えたのです。

 そして、実際に購入したお客さまの

☑ どのような経緯を経て商品まで辿り着いたか?

☑ どのような商品に興味を示したか?

というデータをひたすら集める道を選択しました。お客さまの行動をデータベース化し、分析することで、リピーターとして利用し続けてもらう仕組みを構築していったのです。このように、ベゾス氏は、”顧客の購入行動を支援する”という考え方を軸に、様々なシナリオを展開していったのです。

 カスタマレビューを導入し、信頼性を確保するために、カスタマーレビュー自体に投票機能を設け、さらには、「この商品を見た人は、以下の商品も見ています」というレコメンデーション広告を生み出しました。その後、ワンクリックで商品を購入できるようにもしています。

 また、全国各地に配送センターを作り流通システムを整えることで、在庫のある商品については、ほとんど翌日までに配送できるようになりました。ちなみに、その配送過程はアマゾンのサイトで確認できるようになっています。これは、消費者が不安を抱えないようにするための配慮です。

 このようにアマゾンの戦略を見ていくと、すべてこのビジョンにつながっていることがわかります。在庫の管理に関しても、決して例外ではありません。

膨大な在庫を手間なく手早く管理するためのフリーロケーション

Amazon.com Fernley warehouse  オンライン書籍販売事業は、同一ジャンルや同一シリーズはもちろん、同一品目ですらバラバラに保管される可能性があります。だから、フリーロケーションがうってつけです。フリーロケーションとは、商品の種類と保管場所を関係づけずに保管する方法のことです。

 この方法は、保管スペースを効率的に使えるのが最大の特長です。「棚はあるけど、別の商品の置き場所だから置けない」ということはありません。また、固定ロケーションとは異なり、新製品や廃品が発生しても棚割りを見直す必要はありません。商品の入れ替え時の対応が格段に楽なのです。

 アマゾンのように商品点数が多い業種や、商品の入れ替えが激しい業種に適した管理方法です。テレビでアマゾンの倉庫を取材したレポーターが、「全然違う本が隣に並んでいます!」という光景を見かけた読者もいるかもしれませんね。

ロケーション管理を行うためには、何処に何があるのかをしっかりと把握していることが前提条件です。どの棚にどんなアイテムが何個あるのかということを、明確に掴んでおかなければなりません。これには、絶対的にITの力が必要不可欠です。

筆者のひとりごと

一見、散らかっているように見えて、資料を要求するとすぐに出てくる人がいます。世の中には、片付けられない人が増えていると言われていますが、実はフリーロケーションを実践しているのかもしれません。人を見かけだけで判断するのは、やめた方が良いかもですね。

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