事業承継で引き継ぐもの、それは経営理念です!

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イソムラタカシ

豆腐屋の二代目である父親が廃業し苦労した経験から、事業を継続することの難しさを実感。苦しさを打ち明けられない社長の心の内に関心を抱くようになる。 会計事務所・M&A専門会社(東証1部上場)・コンサル会社を経て、「社長勇退ドットコム」管理人を務める。「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の”おもい”に耳を傾け、会社の”成長”と”発展”のため、勇退のサポートに真摯に取り組んでいる。 ☞ 詳しくはこちらから

すべては創業者のたった一つの”おもい”から始まった!!

多くの人は、自分自身に勝手にリミッターを設けて、行動に制限をかけているような気がします。しかし、経営者と呼ばれる人たちは違います。自らの理想をかかげ、自己の責任で立ち向かう経営者は、自分の人生を選択し、困難の中に喜びを見出せる人だと思います。あふれる情熱を人生に傾け、自分のおもいを実現するために仲間を集め、組織を動かすために理念を掲げ、自分の信じる価値を世の中に提供する。それが、経営者です。今ある会社の原点は、創業者である社長のたった一つの”強いおもい”から成り立っているはずです。

 社長のおもいの実現が、会社経営です!

今まで、社長が事業を営む上で、お客様、取引先企業、従業員、金融機関、株主、様々な方と関わってきたはずです。「私はこういう会社をやりたい。こんな商品を扱いたい。こういうコンセプトでやりたい。だから、一緒にやりましょう。あなたはにこういう役割をお願いします。対価はこれだけ払います。」社長のおもいの実現が、会社の経営です。社長が何としても実現したいおもいに共感する人が共に働くのが会社です。そして、これらを最終的に決断するのが社長の役割です。一人で会社運営はできません。多くの人たちを巻き込めば、それだけ大きなビジネスになるため、リーダーである社長には手腕が求められます。

会社としての判断基準、それが経営理念

 10人規模の会社であれば、すべて社長の目の届く範囲ですので、社長の言葉は届きます。しかし、私の実感として20人を超えるとそれは難しくなります。その時に必要となるのが、経営理念です。例えば、同じものを製造する事業があっても、やり方や考え方は様々です。だから、従業員が自分と合わないと思ったら、無理に会社に留まることはありません。会社側も無理に引き止めるものでもありません。従業員には、入社する自由も退社する自由もあります。でも、入社してからこれらを判断していたら、非効率極まりません。だから、入社する前に判断できる基準を提示した方が、お互い無駄な時間が費やすことがなくなります。「弊社は、社長の私がこういう考えをもって経営しています。目指すべき方向性はこちらです。お客様に対しては、こういう価値観を提供しています。私と同じ考えで、向かう方向性が同じだったら、一緒に目指していきましょう。」社長も、採用時にこのような判断する基準を提示してきたと思います。会社としての判断基準。それが、経営理念です。経営理念は、浸透していることに意味があります。言葉として明文化されているかどうかは、大きな問題ではありません。

事業承継の悩みは、成功者の証です!

企業の生存率

 おそらく、このサイトをご覧になっている社長は、事業承継という悩みを抱えている方だと思います。それはある意味で、成功者の証です。上記の「企業の生存率」を見ると、起業した会社の約3割が10年以内に、約5割が20年以内に退出を余儀なくされます。世の中には、いや応なくつぶれてしまう会社が、星の数ほどあります。社長の周りにも、清算・倒産した会社もあることでしょう。このような中で事業を存続させ、会社を発展させることができたことは、本当に素晴らしいことです。事業承継の悩みに明け暮れるのではなく、悩みを持つことの喜びに浸る時間が少しくらいあっても良いかもしれません。

価値ある企業を未来に託す

 価値【社長勇退ドットコム】

 事業承継の問題は、一朝一夕に片付くものではありません。それなりの準備期間が必要です。社長の交代は、会社にとって最大の経営リスクでもあります。秘密裏に、ことさら慎重にことを進めなければなりません。では、一体何から始めていったら良いのでしょうか。まずやるべきは、自問自答です。社長自身がこの事業に価値があると考え、本気で残したいと考えているか。それが、一番大切なことです。誰に託すかということは、後回しです。社長が本気で価値ある企業と思っていて、未来に事業を残していきたいと本気で願っているのであれば、おそらく誰かが引き継いでくれるはずです。反対に、社長自身がどうしてもそう思えないのであれば、相手にもそのおもいは伝わりません。事業が生み出す付加価値の源泉を、まっさらな状態で考え直してみるのも一考です。

どうせ引退するのなら、かっこよく勇退しよう!

後ろ姿【社長勇退ドットコム】

 人間には寿命があります。未来永劫、社長の席に居座ることはできません。経営者は、この必ず起こるべくリスクに対して、管理しておく必要があります。私は、事業承継で「引退」を考えている経営者に対して、「勇退」という言葉を使うようにしています。「勇退」という言葉は、周りの視線を意識しています。周囲との関係を保ちながらも、会社の未来のことを視野にいれ、引退するタイミングを計るしたたかさや美学を感じさせる言葉です。相手の立場になって考える。この考え方こそ、事業承継に必要な考え方です。経営者は、いつか必ず引退します。「立つ鳥跡を濁さず」ではありませんが、できることなら、その時にかっこよく会社を去りたいですよね。

事業承継で引き継ぐもの、それは経営理念です!

 会社を引き継ぐことは、ただ株式を譲渡するという行為ではありません。事業そのものを継続させることが重要です。社長が変われば、会社は変わることは当然です。しかし、ノウハウやお客様が離れてしまっては、意味がありません。そうならないためにも、社長の”おもい”を継ぐ後継者を指名したいと考えるのが、「勇退」の視点で捉える経営者です。事業承継で引き継ぐものは、経営理念そのものです。自分のことだけを考えるのか、会社の将来や地域社会への影響などマクロの視点で考えるのかで、第二の人生の過ごし方は大きく変わってきます。社長が今まで、会社に注いだ”おもい”が試される時です。後継者指名は、社長最後の大仕事。自社の価値観を理解する後継者の指名は、勇退を目指す経営者が果たさなければいけない責務です。

管理人イソちゃん
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豆腐屋の二代目である父親が廃業し苦労した経験から、事業を継続することの難しさを実感。苦しさを打ち明けられない社長の心の内に関心を抱くようになる。 会計事務所・M&A専門会社(東証1部上場)・コンサル会社を経て、「社長勇退ドットコム」管理人を務める。「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の”おもい”に耳を傾け、会社の”成長”と”発展”のため、勇退のサポートに真摯に取り組んでいる。 ☞ 詳しくはこちらから