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歌手の安室奈美恵さんが、デビューから25周年を迎える来年9月16日に、芸能界から引退すると発表しました。
年齢を全く感じさせないパフォーマンスで、活躍しつづけてきた我らが安室ちゃん。個人的に東京オリンピックのテーマソングを期待していただけに、非常に残念でなりません。
さて今回は、突然引退を発表した 稀代の歌姫 安室奈美恵さんが引退を決断した理由について探っていきたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=4&v=n7tpE4G6vUc
安室奈美恵さんは、1992年9月にダンスグループ SUPER MONKEY’S のメンバーとしてメジャーデビューし、1995年 18歳の時に小室哲哉さんのプロデュースでソロデビューを果たしました。
1996年には「Don’t wanna cry」では、日本レコード大賞を史上最年少記録となる19歳で受賞し、1997年には「CAN YOU CELEBRATE?」でダブルミリオンを記録しました。邦楽女性ソロアーティストのシングル売上は歴代1位で、この記録は現在も破られていません。プライベートでは、TRFのSAMさんと結婚。翌年、長男を出産します。
当時の女子高生はみな、茶髪に細眉、厚底ブーツのオンパレード、いわゆるアムラー現象巻き起こしました。
最近ではメディアへの露出こそ少なくなりましたが、毎年行われるコンサートツアーは、必ずソールドアウト。今でも、根強い人気を誇っています。それもそのはず、10代、20代、30代でミリオンセールスを達成した唯一のアーティストが、安室奈美恵さんなのです。
今年の11月8日に発売される40代でのベストアルバムで、さらなる記録更新が期待されています。
CD、DVDのオリコンセールスはトータル3,700万枚。まさに、第一線を走り続けた安室奈美恵さん。実は、過去に“引退”という二文字を本気で考えていたことを、ご存知でしょうか。
事件が起こったのは、1999年3月17日のことです。沖縄県大宜味村喜如嘉の路上で、安室奈美恵さんの実母と再婚相手の夫が車で轢かれたました。轢いた相手がなんと実の叔父。さらに、その叔父はナタで顔を何度も切りつけ、そのまま二人は帰らぬ人となったのです。
その後、犯人である叔父が山の中で服毒自殺。動機が解明されることなく終わったミステリー事件、しかも、国民的スターの身に起こった前代未聞の悲劇は、憶測が憶測を呼びました。報道合戦は一気にヒートアップし、ワイドショーの格好の餌食になったのです。
泣きじゃくる安室ちゃんを追いかけるマスコミの姿は、今も筆者の記憶の中にあります。
実母殺事件からわずか12日後。安室奈美恵さんは、HEY!HEY!HEY! の生放送の舞台にいました。
事件当日の3月17日は、ニューシングル「RESPECT the POWER OF LOVE」の発売日でした。何らかの大人の事情もあったのだと思いますが、歌なんて歌える状態ではなかったはずです。
スーパースターとは言え、このとき安室奈美恵さんは21歳。ようやく成人に達したばかりの女の子が受け止めるには、あまりにも大きすぎる出来事です。
それを跳ねのけ、完璧な歌とダンスを披露。舞台で気丈に振る舞う姿に、横浜アリーナからは割れんばかり大歓声が巻き起こりました。まさに、プロ根性を見せつけたのです。
後日、安室奈美恵さんは、「このとき、引退を真剣に考えていました。しかしファンのみなさんの温かい言葉で励まされ、立ち直ることができました。」と、当時の心境をHPで語っています。
MCのダウンタウンも、相当気を使っていました。被害者感情に寄り添いすぎたらバラエティになりません。かと言って、タイムリーなネタを避けて通るのはあまりに不自然です。
開口一番、松っちゃんは「いやーこれは絡みづらい!」と言い、浜ちゃんもこれに同調します。突き放すような一言に、横浜アリーナの観客にも緊張が走ります。しかしその後、「おっちゃんたちには何もできひんけどな……」と、彼女の気持ちに寄り添ったのです。
実は本番前、松本人志さんは「俺が助けたるからな。絶対に辞めたらあかんで」と激励したそうです。こんな気遣いがあったからこそ、パフォーマンスに専念できたのではないでしょうか。
ダウンタウンと安室奈美恵さんの間に、見えない絆のようなものを感じますよね。人見知りで恥ずかしがり屋の安室ちゃんが、HEY!HEY!HEY! に出続けたのは、こんなところに理由があるのかもしれません。結果として、HEY!HEY!HEY! 出場記録1位(54回)となりました。
安室奈美恵さんのプロ根性、そして、ダウンタウンの優しさがわかるステキなエピソードですね。
この日を境に、安室奈美恵さんは、力強く再スタートをきり、大スターへの階段を一気に駆け昇っていったのです。
では、アーティストとして絶頂期の安室奈美恵さんは、なぜ引退を決断したのでしょうか?
その理由は、安室奈美恵さんが主戦場としていたライブにありそうです。
安室奈美恵さんのライブの特徴は、MCがほとんどない代わりに、映像とパフォーマンスで魅せるというスタイルです。パーフェクトなダンスと歌が真骨頂。芸能界に安室ファンが多いのも、そのストイックな姿勢と圧倒的なパフォーマンスに憧れがあるからです。
一方で、ストイックな人ほど、自分に対して厳しい評価をしてしまう傾向があります。
安室奈美恵さんは、一定水準以上のパフォーマンスを提供するという美学があり、会場に来てくれたファンに感動を与えることがモチベーションになっていたはずです。
このモチベーションが、ファンから憧れる余韻を残したまま辞めるいう決断を選択させたのです。
「世界の果てまでいイッテQ」で有名になったお笑い芸人 イモトアヤコさんのinstagramは、それを見事に物語ってます。
「安室ちゃんは何があろうとこの先もずっとわたしにとってのHero」
ファンにここまで言われたら、本望ですよね。安室奈美恵さんのおもいが、確実に届いていることがよくわかります。
では、なぜ安室奈美恵さんはファンの心を鷲づかみにする決断ができたのでしょうか。
「終わり良ければ総て良し」という言葉がありますが、物事は終わり方がとても重要です。物事の最終局面には、自己が剥き出しになってしまうからこそ、戒めとしてこのような言葉があるのだと思います。
判断の軸がないと一時の感情、すなわち損得勘定で決断してしまうことがあります。結果として上手くいけば問題ありませんが、上手くいかないと、後々に大きな後悔となって自分を苦しめることがあります。
そうならないためにも、自分の中の羅針盤、判断基準を明確にしておく必要があります。そのための具体的な問いかけが、「どういう自分でありたいか」という視点です。
例えば、“理想の姿”について聞かれたとき、貴方だったらどのように答えるでしょうか。
「こうなりたい」と答えるか、「こうありたい」と答えるか。似ているようで、そこには大きな違いがあります。
では、この違いを一緒に見ていきましょう。
なる・・・今までとは違った状態に変わる。
(引用元: 三省堂国語辞典)
「なりたい」という言葉には、「(今がそうでないから)変わりたい」という思いがあることがわかります。つまり、そこには「今の自分ではダメ」という自己否定の思いが潜んでいます。
ある・・・備わっていることが認められる(状態を保つ)。
(引用元: 三省堂国語辞典)
「ありたい」という言葉には、「(今そうであるから)この状態を保ちたい」という思いがあります。つまり、「今の自分の中にすでに理想の姿がある」という自己肯定の思いが潜んでいます。
「なりたい」には理想の姿が今の自分の中に「ない」と思っていて、「ありたい」には理想の姿が今の自分の中に「ある」と思っています。
物事の最後には、いろいろなしがらみで雁字搦めになっていることが多くあります。
「あれしたい!これしたい!」と自己の欲求にまかせるよりも、「自分がどうありたいか」という“在り方”を押し出した方が、理解が得られやすく、相手とのコミュニケーションも上手くいきます。
在り方(ありかた)
- ある物事の、当然そうでなければならないような形や状態。物事の、正しい存在のしかた。
- 現にある、存在のしかた。ありさま。
「自分はこれでいいのだ」と決めると、“心の平穏”と“幸せな感情”が生まれ、気持ちがスッキリと落ち着くものです。時には、認められなかったり、否定されたりすることもあると思います。でも、そんなの関係ありません。大切なことは、ありのままの自分を受け入れ、決断することです。
今回、安室奈美恵さんは、自分の在り方を貫きました。今はアムロスに陥っているファンも、最終的には安室ちゃんの決断を受け入れることになるでしょう。だって、安室ちゃんのことが大好きで、ストイックな生き様を目の当たりにしてますからね。
引退までの約一年。イモトアヤコさんではないですが、日本が世界に誇る歌姫を全身全霊で応援していきたいですね。
辞め時ってホント難しいですよね。いろいろな思いが複雑に絡み合って、なかなか決断することが出来ない人って想像以上に多くいます。本サイトを開設したのも、悩める社長さまのお役立ちになればと思ったからです。
「社長勇退ドットコム」というひねりのないネーミング。「在り方」という勇退イメージ明確にするためには、わかりやすかったかなって思っています。
続けて、こちらのコンテンツもご覧くださいませ(๑˃̵ᴗ˂̵)و テヘペロ
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