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【脱帽】ソフトバンク孫正義の先見力~相手のことを本気でおもいやれる力~

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大学卒業後、会計事務所・M&A専門会社(現在、東証1部上場)を経て、平成20年株式会社コスモスコンサルティングに入社。 「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の話に真摯に耳を傾け、企業の発展と存続のため、社長と後継者の真の気持ちに重きを置いた事業承継対策・勇退のサポートに取り組んでいる。 詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。 ☞ プロフィール

アリババ上場しましたね。この報道により、ソフトバンクの株価もうなぎ登りです。

中国のインターネット通販最大手のアリババグループが、9月19日にニューヨーク証券取引所に上場した。調達額は218億ドル(約2兆3800億円)。FacebookやAmazon.comなどを上回り、史上最大の株式公開(IPO)となった。(情報提供元:huffingtonpost

ソフトバンクは、今回のアリババ上場により、8兆円もの含み益が発生するそうです(日本経済新聞)。14年前の2000年、まだ形もない一介の英語教師が作ったアリババという会社に、2,000万ドル(約20億円)もの大金を投じたソフトバンクの孫正義社長とはいったい何者なのか。なぜ、創業間もない段階で出資をする決断ができたのか。

さて、今回は日本のウォーレン・バフェットとも言われる、その類まれなる”時代を見通す先見力”を、探っていきたいと思います。

この記事は、こんな人におすすめです!
  • ソフトバンクの孫正義社長が気になる人
  • 先を見通す力が欲しい人
  • 周囲にホラ吹きだと言われている人

大ボラ吹きの大夢語り ”ソフトバンクが豆腐屋になる日”

photo credit: softbank cc

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創業当時、孫社長は、たった2人のアルバイトに対して、「ソフトバンクは1兆、2兆と数えてビジネスをやる会社になる。豆腐屋の心意気だ」とみかん箱の上で語っていたことは、有名な話です。アルバイトの二人からしてみれば、「これからコンピュータの時代が来る。情報革命で、すべてが圧倒的に変わる時代がくる。」と言われても、何のこっちゃ意味不明だったと思います。「また社長が大きなホラを抜かしている」程度にしか、思っていなかったのではないでしょうか。結局、二人とも二ヶ月後には辞めてしまったそうです。

ウソとホラの違い

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photo credit: softbank cc

ウソとホラは、似ているようで全然違います。これは、なんとなく感覚的にわかってもらえると思います。ウソはつくと嫌われますが、ホラは違います。なぜなら、ホラには”夢やロマン”があるからです。高級クラブのホステスのママから言わせると、「最近の男性は、草食系が増えていて、ホラも言えないから面白くない!」らしいです。

事業家であれ何であれ、あらゆることは、ロマンからスタートしています。ロマンを持たないことには、理想もなければ計画もなく、実行もなければ成功もありません。かと言って、孫社長がやってきたことや、語ってきたことは、決してホラというわけではありません。ある種の確信によるものです。しかし、筆者も含め一般人には、その思考を理解する能力がないため、大ボラ吹きに見えるだけなのです。

先行き不透明な時代だからこそ必要な先見力

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先行き不透明な時代の中、経営者には高い先見力が求められます。それは、きっとこうなるだろうという憶測ではなく、こうあってほしい、こうあるべきだという明確なビジョンを描くことです。これを経営努力によって実現させていく行動力です。いいかえれば、未来を不確実なものでなく、確実なものにしていくという強い意志のことです。経営者にとって、真の先見力とはそういうものではないでしょうか。

世に生を得るは事を成すにあり

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これは、坂本龍馬の言葉です。龍馬好きの孫社長は、”自分の人生を捧げるのにふさわしい仕事”とは何なのか、”情熱を一生持ち続けられるテーマ”とは何なのか。実に、1年半もの間悩み続けたそうです。

  • 人がやってないこと

  • 構造的に業界が伸びていくこと

  • 資本がそれほどなくても良いこと

  • 人の役に立てること

  • 若くてもできること

  • 1番になれること

  • 儲かること

  • 自分が継続して好奇心を持ち続けられること

  • 世界中に拡大できること

  • 多くの人々に役立つこと

勝負の土俵を選ぶための条件は、25項目にもおよんだそうです。一度しかない人生、食ったり着飾ったりするだけの人生には、したくなかったのです。孫社長の出した結論は、”デジタル情報革命”でした。世界中の人々の知恵と知識を、何か1つの大きなデータベースに収めて、みんなでネットワークを共有し、人々がより幸せになれる、そんなデジタル情報革命を、自らの志に据えたのです。

宝探しに行くのに一番大切なものは、 ”地図”と”コンパス”

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宝探しに行くのに一番大切なものは、食べ物でもなくて、薬でもなくて、鉄砲でもありません。一番大切なものは、地図とコンパスです。孫社長は、このように言っています。地図とコンパスさえあれば、パッと宝を見つけて、1日で帰ってくることができます。そしたら、食料も薬も武器もそれほど必要ありません。一番大切なのは、何をおいても地図とコンパスなのです。

今は個人レベルで使っているコンピュータも、いずれネットワーク化される日がくる。そのきたるべき日に備えて、デジタル情報革命のインフラを押さえることを目指したのです。それに相当するのが、情報をもれなくかき集める”出版社のジフデービス”と、未来の方向性を指し示す”展示会会社のコムデックス”だったのです。

ソフトバンクのM&A戦略

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photo credit: projectdesign via cc

創業社長は、ロマンだけが先行し、足元の事業計画(ソロバン)が立てられない人が非常に多いです。”気合でなんとか乗り越える”タイプの社長が多い中、孫社長は違いました。中長期的のビジョンを抱え、”壮大なロマン”を抱いていたのです。

転機となったのが、1994年の株式公開でした。ここで、孫社長は一気に勝負に出ます。世界最大のコンピューターの展示会会社コムデックスを800億円で、世界最大の出版社ジフデービスを2,300億円で買収します。会社全体の価値が2,700億円の時に、合計3,100億円を使って、2つとも買収しちゃったのです。

これはもう、狂気の沙汰としか、言いようがありません。一般人には、そう見えます。でも、孫社長は確信していたのです。ここが勝負どころであり、デジタル情報革命を巻き起こすためには、この両社が絶対的に必要不可欠であると。

そして、ここで探し当てたお宝が、Yahoo!でした。まだ、社員が5、6人のできたばかりのYahoo!に、100億円もの大金を投じて、筆頭株主になったのです。これとあわせて、日本でYahoo! JAPANを興したのです。ネットバブル全盛期の頃は、一週間で1兆円ずつ資産価値が増えていったそうです。なんとも羨ましい話ですね。こんな大勝負ができたのも、デジタル情報革命を起こすという高い志があったからです。

人に対するおもいやりが先見力を形成する

photo credit: familymwr via photopin cc

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未来のことは誰にもわかりません。しかし、孫社長のように先見力のあるリーダーには、少し先の未来のことが、まるで見えているように感じることがあります。これは、会社の方向性を常に意識していて、人類の未来をこういう方向に導いていきたいという、”強いおもい””明確な信念”があるからです。そのベクトルは、決して自分には向いていません。ベクトルは、常に相手に向いていて、人に対するおもいやりで満ちています。

本気で人類の役に立ちたいと思っているからこそ、自然と言葉にパワーが宿ります。ビジョンが明確なので、同じ志をもつ仲間が集まり、逆境に陥っても支えてくれる支援者が現れるのです。そしてその目は、自社の”あるべき姿”をしっかりと捉えて、志を決して諦めることはありません。

筆者のひとりごと

こうやって改めて調べてみると、孫社長の凄まじさを思い知らされます。与えられた情報に流されず、情報の持つ意味を自分の頭で考えることが重要ですね。そのために、志は必要不可欠です。その上で、現在起こっていることが、歴史の中でどのような意味をもつのか、未来を少しだけ予測してみる。こんなことを繰り返すことが、先見力を鍛える近道かもしれません。

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