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【天晴】ピクサー社ジョン・ラセター監督のディズニー社への華麗なる返り咲き

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磯村 崇

昭和51年 愛知県常滑市生まれ
大学卒業後、会計事務所・M&A専門会社(現在、東証1部上場)を経て、平成20年株式会社コスモスコンサルティングに入社。

「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の話に真摯に耳を傾け、企業の発展と存続のため、社長と後継者の真の気持ちに重きを置いた事業承継対策・勇退のサポートに取り組んでいる。

あなたは、この陽気なおじさん、ご存知でしょうか。実はこの方、今話題のディズニー映画「ベイマックス」の製作総指揮を務めたジョン・ラセター監督です。

3で完結していたと思われていたあのトイ・ストーリーの続編も決まるなど、乗りに乗っているジョン・ラセター。今、この監督から目が離せません。

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さて、今回は陽気なおじさん、ジョン・ラセターさんについて探ってみたいと思います。

この記事は、こんな人におすすめです!
  • ピクサー映画やCGが好きな人
  • スティーブ・ジョブズに興味がある人
  • 一発逆転人生を送りたい人

憧れのディズニー社と夢に溢れるジョン・ラセター

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幼い頃から、ディズニーアニメーションの虜だったラセターさん。10代の頃には、「ディズニー・スタジオで働く」と心に決めていたそうです。芸術大学で4年間、みっちりとアニメーションを学び、念願のディズニー社に入社することになりました。ラセターさんは、子どもの頃からの夢を実現させたのです。ここまでは、順風満帆ですね。

ラセターさん、ディズニー社からの突然の解雇通告

ラセターさんが入社した頃のディズニー社は、ウォルト・ディズニーが亡くなって完全に方向性を見失っていました。ディズニー社に新しい風を吹き込むために、上司に幾度となく必要性を訴えたのですが、経営陣はラセターさんの提案を無視。

さらに、CGに仕事を奪われることに危機感を抱いていた社内の反発により、CGプロジェクトは潰されてしまったのです。そして突然、ラセターさんは解雇通告を受けます。

「君との契約を、終了する」

幼いころからの憧れていたディズニー社から、追放されてしまったのです。ラセターさんの気持ちを考えると、とてもいたたまれません。

CGアニメーションに没頭するジョン・ラセター

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失意のどん底の日々を送る26歳のラセターさんに、「一緒にやらないか」と声を掛けてきたのが、CGアニメーションの先駆者エド・キャットムルさんでした。

キャットムルさんのもとで、ラセターさんはCGアニメーションの短編作りに没頭しました。3年後、完成したのが、電気スタンドの親子を描いた「ルクソーJr.」です。まるで、生きているかのような電気スタンドは、映像関係者の中で大評判となったのです。

ピクサー社の立ち上げ

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ルーカス・フィルムから独立したラセターさんとキャットムルさんたちは、ピクサーを立ち上げました。そこに、投資家として加わったのが、ちょうど、経営方針の違いから、アップルを追い出されたばかりのスティーブ・ジョブズさんでした。

1995年、世界初の全編3DCG「トイ・ストーリー」を公開。と同時に、世界中で大ヒットを記録。その年、ラセターさんは、アカデミー賞の特別業績賞を受賞しました。

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その後の快進撃は、みなさんも御存知のとおりです。次々にヒット作を連発。ディズニー社から追い出されたラセターさんは、自らの手で運命を切り開いたのです。

自由闊達なピクサーの職場環境

この大ヒットを機に、ラセターさんは、映画の制作がしやすい、環境作りに着手します。かつて、自分が追い出された苦い経験を若きクリエイターにさせたくないという”おもい”もあったのだと思います。

オフィスルームを、自由に飾り付け、改装できるようにしたのです。”自由な発想の源”であるピクサー社が、本当に大事にしていることを、誰もが目に見える形で表現できるようにしたのです。

ピクサー社が常にクリエイティブなのも、隅々まで張り巡されたラセターさんのアニメに対する深い愛情のおかげかもしれません。

ディズニー社への返り咲き

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2006年、ディズニー社はピクサー社を74億ドルで買収し、ピクサー社はディズニー社の子会社になります。

そして、ラセターさんのもとに、驚くべき依頼が舞い込みます。ディズニー社から、「現場のトップとして、映画作りを率いて欲しい」と言われたのです。盟友キャットムルさんは、新社長に就任。ラセターさんは、ディズニーのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(アニメーション作りの統括責任者)に抜擢されました。古巣ディズニー社へ見事に返り咲いたのです。

屈辱の解雇から、23年後のことでした。

アニメーション部門の立て直し

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当時、ディズニー社のアニメーション部門は、閉鎖の声すら上がっていました。経営陣主導の映画作りで、制作現場は完全に活力を喪失。しかも、ディズニー社の監督たちは、自分たちの直感を信じられず、面白いものを判断する能力がなくなっていたのです。

この深刻な状態に陥っていたディズニー社を立て直すには、ラセターさんのCGテクニック、そして何よりアニメに対する深い愛情が必要だったのです。ディズニー社を解雇されながらも、どん底から這い上がり、世界的なヒットメーカーとなったラセターさんにしかできない大役でした。

ディズニーにかけた魔法

ディズニー精神が教えてくれる心がつながる魔法

「主役は、君たちだ。経営者が映画を作るんじゃない。クリエイターが作るんだ」

来る日も来る日も、ラセターさんはこの言葉をクリエイターに繰り返しました。子供の頃からアニメーションを志してきた人たちに、「アニメーションが世界で一番素晴らしい芸術だと思える場所にしたい」。その一心でした。

ラセターさんは、自由に物が言える雰囲気をディズニー社にも持ち込み、失った自信の回復に努めました。決して命令でやらせるのではなく、みんなのアイデアを引き出す役割に徹しました。

その後ディズニー社は、見事な復活を遂げます。90年前にできた老舗のスタジオが、ラセターさんの手によって世界でも屈指のアニメーションスタジオに生まれ変わったのです。

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ラセターさんが古巣ディズニーを再建に導いたのは、アニメーションに対する強い愛情でした。複雑なおもいを抱えながらも、この偉業をやりきったラセターさんはとてもステキですよね。単なる陽気なおじさんではなかったですね(笑)。ウォルト・ディズニーさんも、天国でホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。

筆者のひとりごと

ディズニーを解雇された時のことは、ショックが大きすぎて、何年もの間、誰にも話せなかったそうです。奥様のナンシーさんにもです。このことを話せるようになったのは、ここ数年とのことです。そんなラセターさんが活躍している姿を見るのは、とても清々しく気持ちが良いものです。

次は、「【必見】巨匠宮崎駿監督引退!スタジオジブリとピクサーの違いを調べてみた」をご覧下さいませ(๑˃̵ᴗ˂̵)و テヘペロ

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