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北海道の雲海テラスがヤバい!~星野リゾートがトマムでみつけた宝物~

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大学卒業後、会計事務所・M&A専門会社(現在、東証1部上場)を経て、平成20年株式会社コスモスコンサルティングに入社。 「答えは、社長の心の中にある」がモットーで、社長の話に真摯に耳を傾け、企業の発展と存続のため、社長と後継者の真の気持ちに重きを置いた事業承継対策・勇退のサポートに取り組んでいる。 詳しく知りたい方はこちらをどうぞ。 ☞ プロフィール

過去に二回ほど富士山に登頂している筆者ですが、残念ながら天候に恵まれず、雲海を拝めておりません。そこで、先日、北海道にある「苦労せずして雲海が見ることができる」と噂のリゾート施設「星野リゾートトマム」に行ってきました。

さて、今回は”雲海テラス”の運営会社星野リゾートと星野佳路社長を探っていきたいと思います。

この記事は、こんな人におすすめです!
  • 星野リゾートが好きな人
  • 事業の再建を託された人
  • 人に仕事を任せることが苦手な人

雲海を見下ろしながらコーヒーを楽しめる雲海テラス

北海道のど真ん中トマム山の山頂にある、雲海を見下ろしながらコーヒーを楽しめるカフェ。それが、”雲海テラス”です。営業期間は夏のほんの数ケ月にもかかわらず、全国からお客さまが訪れ、今や夏の北海道の新しい風物詩となるほど、大きな注目を集めているスポットです。一面に広がる雲海の上で飲むコーヒーの味は格別で、利用者も年々増加しているようです。

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初年度2005年は900人だった利用客も、2007年には約17,000人、2010年には約45,000人に、そして昨年2013年度は約112,000人の方々が雲海テラスを利用するまでに至っています。(情報提供元:とまたつ第24号2014.7.1発行)

百戦錬磨のリゾート経営の達人 星野佳路社長

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今となっては、人で賑わうリゾート施設ですが、実は過去に経営破たんを経験しています。この破綻したアルファリゾート・トマムの再生を引き受けたのが、軽井沢に拠点を置く星野リゾートです。星野リゾートは、1904年に軽井沢で開発を開始し、100年以上の歴史を持つ会社です。この会社を全国的なリゾート企業に押し上げたのが、4代目社長の星野佳路氏です。星野社長は、テレビなどに出演しているため、ご存知の方も多いかもしれません。

星野社長は、大学卒業後いったん同社に入社するも、会社を飛び出しています。そして、しばらくして呼び戻され、父親に代わって社長に就任しました。同族経営の弊害を強く感じていた星野社長は、思い切った経営改革を断行します。古参社員などの反発を受けながらも、一歩ずつ会社を変えていきました。苦労の末、自社のビジネスを再構築することに成功したのです。その経験を生かして、破綻したホテルや旅館の再生を引き受けるようになりました。その中の一つが、この星野リゾート・トマムであり、雲海テラスというわけなのです。

初代雲海仙人伊藤氏の雲海テラス誕生秘話

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雲海テラスは、ゴンドラの整備などを担当する策動スタッフ伊藤修氏(初代雲海仙人)の提案からスタートした企画です。星野リゾートに経営が切り替わって一年ほど経ったある日のこと、伊藤氏は一面に広がる雲海を見て、「お客さまにもこの景色を見せてあげたいなぁ」とふと思ったそうです。いつも当たり前のように見てきた景色なので、この当たり前になかなか気付けるものではありません。なぜ気付けたかというと、星野リゾートに経営が変わってから、「トマムならではの魅力が必要」と考える機会が増え、”新しい視点が加わったことで、目の前にある宝物に気付けた”と、伊藤氏は言っています。

星野佳路氏の現場を信じる力

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「現場のスタッフにお客様の情報が集中しますから、トップが情報を集約するのではなく、現場から変えていける組織になるのが理想的です。リーダーの役割は、そのための環境を整備すること。実際、私がまったく関与していないところで上手くいっている現場はたくさんあるんです。」

星野リゾートの強さの秘密は、なんといってもその現場力にあります。誰かから言われたからやるというのではなく、一人一人が自分の頭で考え実行する。初代雲海仙人の伊藤氏の場合も然りです。トップがいろいろと指示を出さなくても、現場を信頼し任せることで、みんなが自らの頭で考え実行し、現場がドンドン活性化するのです。また、星野社長は、そうなるように仕向けているところがあります。どんなことでも、自由に発言する雰囲気を大切にしている会社なのです。自分たちの頭で最善の行動を取ろうとするスタッフの姿を見て、お客様は感動をするのです。事実、最適な条件下で雲海をみてもらおうと朝も早くからいろいろと準備するスタッフに、なんだか不思議な一体感を感じました。

星野リゾートのミッション「日本の観光をヤバくする」

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このような雰囲気を作り出しているのは、間違いなく「日本の観光をヤバくする」 というミッションにあります。ミッションとは、会社の存在意義であったり、会社が社会に対して達成したいロマンです。「ヤバい」という表現は、多少軽さはありますが、この表現が出てきた背景には、アルファリゾート・トマムに運営に関わったことに深く関係しています。

星野リゾートは、2005年から冬のリゾート施設を運営するようになり、スキーやスノーボードの大会のスポンサーになる機会が増えました。それにより、プロのボーダーとの接点が飛躍的に増加。そして、これらのトップアスリートが使う 「ヤバい」 という言葉を耳にすることが多くなったのです。初めは、変な言葉遣いをするなと思っていたようですが、リクルーティングの観点から見ると、「VERY COOL」を意味する「ヤバい」という感覚こそ、従業員活性化の起爆剤になるのではと、考え始めるようになったのです。『「日本の観光産業に貢献しよう」 なんてのは若い人に受けない、こんなのはジジくさくてダメだ』と言うリクルーティング担当の言葉に紳士に耳を傾けた結果、会社のミッションを「日本の観光をヤバくする」 という表現に変更したそうです。ここでも、現場の意見を尊重する星野社長の見事な決断が伺えます。

筆者のひとりごと

今回雲海を見に、わざわざ北海道のトマムまで足を延ばした筆者ですが、残念ながら、強風のためゴンドラが運航停止となり、またしても雲海を見ることができませんでした(泣)。自分の雨男っぷりに、ほとほと嫌気がさします。

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